虫垂ガン
■超音波検査
繰り返しになる部分もありますが、虫垂とは
盲腸の内側に開いている太さ5〜7ミリ、長さ6〜8センチの管状の細長い臓器です。
有名なのは簡単な手術で済む「盲腸炎」と別名を持つ虫垂炎です。
虫垂ガンとはこの虫垂にできたガンをいい大腸ガンに属しますが、
大腸がんの発生率全体からみるとたった1%にも満たない非常にまれなガンです。
多くの大腸ガンが肛門から入れる大腸内視鏡検査で診断できるのに対し、
虫垂ガンは盲腸の中まで進行して顔を出さない限り、内視鏡でみつけるのは不可能です。
かなりの大きさに進行しても自覚症状がないため、発見がおくれがちになります。
虫垂ガンはゼリー状の粘液をだして広がっていきます。
「腹膜偽粘液腫(ふくまくぎねんえきしゅ)」はガンが虫垂の壁を越えてしまい、
この粘液が腹腔内に飛び散った状態をいい、ここまできてしまうと有効な治療法はありません。
中には虫垂炎に似た症状で脇腹の痛みなどがあり、虫垂炎と診断して開腹手術を行ったところ、
実はが虫垂ガンだとわかるケースもあります。
何度もみつけづらいガンだといいましたが、近年では腹部CT検査や腹部超音波検査のめまぐるしい発達により、
虫垂ガン(虫垂粘液嚢胞線癌など)を発見することができることが増えてきました。
しかし、せっかく発見できても大半の症例は手遅れの状態であるのが多いというのが現状です。
みつけづらいガンなため不安があるのであれば、
腹部超音波検査を大腸がん治療の経験が豊富な病院で受けてみてください。
■腫瘍マーカー
がん細胞の腫瘍マーカーとは、がんの目印になる特別な物質を調べます。
血液中にその物質があるかどうかを調べるため、血液検査で腫瘍マーカーの検査ができます。
ただ、ガンではないのに陽性だったり、ガンなのに陰性だったりするのであまり信頼できる検査ではありません。
■治療法
治療法の確立されていない虫垂ガンですが、
京都がん協会の医師が臨床医学として虫垂に関する本を出していますし、
現在各方面でも様々な研究がなされているようです。
現代医学では治療できない虫垂ガンですが、さらなる医学の進歩を願い、
虫垂ガンを治療・克服できる日を待ちたいと思います。
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